「容器で栽培する冬虫夏草」はBGサイエンスに交付された特許です。この技術を許可なく使用すると、特許侵害となりますのでご注意ください。 

冬虫夏草の栽培指導 
制作:株式会社BGサイエンス 

 栽培準備(開始) 栽培ノウハウ 
 収穫 乾燥 保存 トラブル解消 

栽培準備(開始) 
■冬虫夏草の栽培地域と冷暖房 

   1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月 9月   10月  11月  12月
 寒冷地 暖  暖   暖          ×  ×  × △  暖 
 温暖地 暖  暖        冷  冷   ×  ×  × △  暖 
 栽 培  可   可   不  不   不   可 

冬虫夏草の栽培について、上表の通り寒冷地は12~3月中は暖房、温暖地は12月末~2月中は暖房をかけたほうが、安定して収穫できます。冷房は上表の通り温暖地では6~7月には必要となる場合があります。また、栽培熟練者の場合は臨機応変の処置ができるので、ほとんど冷暖房なしで年2期の栽培が可能(温暖地域)となります。
栽培ハウスの冷房設備、または暖房設備の改修については、弊社に略図を用意しているのでお求めください。 
■屋内栽培の設備 
倉庫・空き部屋など建屋の中で冬虫夏草栽培(初心者向き)する場合は、次の点に注意してください。
(1)栽培スペース:1000培養基あたり10m2
(2)窓の有無:学校の教室のように左右2方向に窓が   あることが望ましい(換気と照度)
(3)天井:2.5m以上確保したい(空気量)
(4)床面:ほこりや汚れがないこと 
(5)栽培だな:木製またはチャンネル
冬虫夏草栽培だな 木工 冬虫夏草栽培だな チャンネル
冬虫夏草栽培棚の概略図面はここを開いてください
※10000菌床あたりの木工費は約50万円(東京) 
■農業用ハウス栽培の設備 
キノコ栽培熟練者は、農業用ハウスで冬虫夏草を栽培することも可能です。その場合、床は水はけをよくしてホコリが立たないようバラス(砕石)を敷き表面にシートを貼ってください。設備は冬栽培と春栽培で別々となります。なお、概略図は弊社に用意していますのでお求めください。 
■冬虫夏草栽培直前の殺菌作業 
動物飼育舎だった場所では、どんなに掃除をしても栽培は不適です。その他、床や壁に汚れがある場合は洗浄石鹸で汚れを落とし、有機物汚れなら消毒用アルコールを充分に噴霧します。
新築の栽培室であっても、紫外線殺菌ライト(波長 254nm付近の殺菌作用を有する紫外線電球)を1日毎に場所を変えながら点灯して、隅々まで滅菌処理をしてください。この作業は、栽培後にも必要になります。 
■冬虫夏草の栽培用水を検査 
栽培水を水道から確保される場合は問題ありませんが、井戸水を使用する場合には事前に水質検査をしてください。栽培地に近い保健所に「この水は飲料可能ですか?」と持ち込んで、合格ならば栽培水として使用できます。
不合格の場合は水道を引くか、或いは、水道水を清潔なポリタンクに入れて栽培地に持ち込み、使用してください。但し、何れの場合でも「溜め置き」は絶対にしないでください。 

■冬虫夏草菌床が入荷すると(栽培の開始) 
段ボール箱を開け、つづいて冬虫夏草菌床2個を取り出して下の写真のように底部と底部を合わせて、5cm幅の透明テープを貼り付けます。この作業は、菌床が栽培棚に並べやすくするためです。なお、テープは円周ベッタリと貼らなくても、半周くらい貼ってあれば充分です。 
カップ連結した冬虫夏草

テープを貼った菌床は順次、栽培棚に並べます。その際はテープを貼った面を下に、貼ってない面が上になるよう並べてください。なお、積み方は下の写真の通り、俵積みになります。 
栽培棚に並んだ冬虫夏草
この箱出し・テープ貼り・たな配列作業は10,000菌床当たり16人役(2人でやると8日、8人でやると2日)ですが菌床の鮮度を考慮すると、4日以内には完了するよう作業工程を組んでください。
 
■フィルム・カット
下写真のように、表面フィルムの下端(黒線:時計でいえば6時の位置)にカッターナイフで1cmほどの切り込みを入れます。これは、カップ内の培地に酸素を供給しながら排出ガスと余剰水を外に出してやるための作業です。なお、写真のカップ右端の青い線は、「カットを済ませた」というマークです。もしもカットをしてなかったら、酸素不足と炭酸ガス過剰となって不発芽や子実体の生育不良を招きます。
この作業は菌床が栽培地に到着して1週間後から、より黄変が濃くなった菌床から順次(1人1日960個ペース)始めてください。 
マークした冬虫夏草

■噴霧作業
菌床が栽培棚に並んだら、並んだ分(第1日目から)から霧吹き作業を開始します。上写真のように、菌床表面のフィルムに小さな水滴が付着する程度の噴霧を毎日繰り返してください。この作業は菌床内の湿度を均一に維持するための、もっとも重要な作業です。 
右写真のように肩掛け式で家庭用電源で簡単に充電できる機種がお勧めです。タンク容量も5リッターあれば10,000菌床の噴霧作業が可能です。右写真をクリックして、販売サイトから確認して購入してください。 噴霧器
この噴霧作業を収穫まで「毎日欠かさず」続けてください。噴霧回数は下の通りですが、晴れが続いて乾燥が進めば、適宜、噴霧回数を増やしてください。
(1)菌糸育成期間は1日に1回
(2)発芽期には1日2回(朝夕)
(3)子実体伸長期には2回(朝夕、雨の日は1回)
(4)収穫期には不要(伸長中のものは2回) 
 

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冬虫夏草の栽培指導(1)
Copyright (C) 2005/03/01-Update2020/09/13
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