冬虫夏草栽培時の主なトラブルとその解消方法のページです。本栽培技術を許可なく使用すると特許侵害となるので、使用したい場合は下記に連絡しください。 

冬虫夏草の栽培指導 
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 栽培準備(開始) 栽培ノウハウ 
 収穫 乾燥 保存 トラブル解消 

トラブル解消 


■冬虫夏草の暖房栽培 

冬虫夏草の栽培について寒冷地は12~3月中は暖房、温暖地は12月末~2月中は暖房をかけた方が安定して収穫できます。冷房は上表の通り温暖地では6~7月には必要となる場合があります。栽培熟練者の場合は臨機応変の処置ができるので、ほとんど冷暖房なしで年2期の栽培が可能(温暖地域)となります。
栽培ハウスの冷房設備、または暖房設備の改修については弊社に略図を用意しているのでお求めください。 


■冬虫夏草の暖房方法 

  オイルヒーターを使う場合の加湿については、左写真のようなヒーターの上に(お菓子の化粧箱)ブリキ缶を置いて、中にしっかりと水をためてください。こうしておくと、まるでお風呂のように栽培棚の上段付近に上質の湿度を送ることができます。
寝室で体験するように、暖房をかけると空気が乾燥して喉がカラカラになったり、肌がかさついたりします。冬虫夏草の菌糸も同じですから、正確にその対策をとってください。  
左は適合した環境から発生したものです。加湿を十分にしていると、菌床表面が柔らかさを維持しているので、所狭しとどんどん芽ができてきます。乾燥して菌床表面が固くなると、芽が出にくくなります。 



■空調障害が起きた菌床 
   
上左写真は発芽を始めた菌床です。培地から細い爪楊枝の先のような子実体が顔を出していますが環境が乾燥気味なので、すぐに芽が乾燥して先が尖ってしまいます。これが、典型的な空調(暖房)障害です。
右の写真は1週間たった状態です。菌床も水分がないので、発芽時点より白っぽくなって、子実体は鉛筆の先のように先が尖っています。発芽した際の柔らかな芽を、乾燥した風が傷つけているからです。
緊急対策として、次の要領で手当てをしてください。

 1)加湿(霧吹き)を4~5回/日に増やす
 2)空調暖房をやめてオイルヒーターに交換(上)
 3)IHヒーターでヤカンを沸かして沸騰させる

上記のように菌床表面が乾燥したら1)の通常の霧吹きでは回復しません。必ず上記の1~3を繰り返してください。なお、ガスや電気ヒータでお湯を沸かすと排気ガスが出るので栽培にはマイナスです。必ず、IHヒーターを使用して過熱してください。
また、この際の栽培サイクルは下記の順に行ってください。

1)帰りに暖房(オイルヒーター)を止て霧散布する
2)夜中から朝まで十分に換気して菌床を冷やす
3)朝一番、換気を止めて霧吹き散布をする
4)散布が終わるとIHヒーターで沸騰させる
5)湯気が漂ってきたら暖房を入れる
6)室温25℃になったら暖房を止める
7)暖かい時間帯だけ暖房をかける
8)夕方から霧散布して室温25℃をキープ

空調障害が起きたら上記1~8を繰り返して、菌床表面の柔らかさを回復してください。また、発芽時には湿度を要求しますので、多すぎるくらいに加湿してください。
なかなか回復が見られないときには、下の方法に切り替えて上記1~8を繰り返してください。
 

■菌床が乾燥した際の緊急措置
 
菌床が乾燥したら、左写真のように縦置き栽培、または斜め置き栽培に切り替えましょう。菌床が乾燥した状態を確かめるのは次の方法です。
1)菌床重量が140g以下
2)色が白っぽくなる
3)菌床が小さくなる 

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冬虫夏草の栽培指導(4)|BGサイエンス
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