中国武漢から突如として広がり始めた、新型コロナウイルス。化学も医学も超越した未確認微生物の猛威に、人類は為すすべもない。
 


 


  Ⅰ.新型コロナウイルス事件
 事件簿  政 府  正 体 戦 争   備える
生物細菌兵器研究室からウイルス漏洩 
中国湖北省武漢市、そこには生物細菌を研究する武漢国家生物安全実験室がある。この国家施設は2015年に建設が開始され2年後に完成した強力毒性ウイルス専門の研究機関である。同実験室はこれまでエボラ出血熱やニパウイルス感染症などの極めて重要なウイルス種の研究に携わってきたのだが、その研究所から約30キロ離れたところに新型コロナウイルスの発生源といわれる海鮮市場「華南海鮮卸市場」がある。
コロナウイルスの最初の感染者は、研究所の研究員だった黄燕珍さん(女性)である。当局は、生存していると説明しているものの詳細な情報は公表されておらず、消息も安否も不明である。
海鮮市場関係者の話によると、研究室からは、飼育していて研究に使われないハクビシンやヘビなどの野生動物がたまに運び込まれていたが、まさかそれらがウイルス感染した動物であったとは考えもつかなかったという。
 
ウイルス戦争の序曲かテロリストか? 
これを聞いた軍事の専門家は「害獣の生殖器でウイルスを保菌させたまま繁殖させて、広範囲に広がってからウイルスが休眠から目覚めると、付近一帯の害獣を一網打尽に殺戮することができる。そういう研究なのだが、そのウイルスが人間にも感染するとなると、想像を絶するほど悲惨な細菌兵器にもなりかねない」と、表情を強ばらせたという。 
シミュレーションしてみると「ドブネズミ数匹に培養したコロナウイルスを接種してこれを市街地(食品市場)に放つ。ネズミは元気に走り回り、幾多の子孫を街中にばらまく。1年もすると街の倉庫や床下や下水道の中には保菌したネズミが多数繁殖し、そしてある時期に、休眠していたウイルスが目覚めると数日のうちに街にはドブネズミの死骸がゴロゴロと転がり、これがウイルスの発生源となって都市に広がり国家に広がり、やがて関係する諸外国にも広がってゆく」という具合である。
この論理はまさしく武漢そのもので、こうなるとミサイルも銃も兵も使わずして、アッという間に大都市のみならず国家も転覆させることができる。
ウイルス兵器の威力を熟知する専門家たちが誤って食糧用として横流しをするといった可能性はきわめて小さく、何らかの意図があって、病原体をばらまいた可能性(くすぶる陰謀説)の方がはるかに大きい。
 
素早かった中央政府の対応
武漢市民の鐘南山さんは、中国では著名な伝染病治療専門家である。鐘さんはウイルスの感染状態を調査して即座に異常事態だと判断し、武漢市封鎖を武漢市政府に進言している。しかし市政府は都市封鎖の影響があまりにも大きすぎると見て決断を躊躇した。そして事実を公表したくない市政府は、真実を知る研究者や医師を処分するなど隠蔽工作に走ったが最初の感染報告から40日以上が経過した1月20日、タイや日本でも感染者が出るなど感染拡大を押さえきれなくなって中央政府に報告したという。
中央政府の反応はきわめて迅速だった。市政府の幹部たちを更迭し、即座に「感染蔓延の断固阻止」や「社会安定の維持を求める重要指示」という方針を発令。軍隊を投入して、湖北省の省都である武漢市(人口1100万人)を封鎖しつづいて人口6000万人にも及ぶ湖北省全体を封鎖するという前代未聞の強硬措置をとったのである。
 
 
戒厳令がしかれた武漢の悲劇 
周辺に駐留する軍隊に「武漢封鎖」の号令を下し、およそ12時間後には市街地に出入りする道路や交通機関の全てがストップして完璧に1100万都市を封鎖を完了させ、その上で、中央政府は3000床におよぶ新型肺炎専門病棟を昼夜問わずの突貫工事によってわずか10日で完成させて1500人の軍医を集結した肺炎封じ込め作戦を強行している。まるで戒厳令下のような中央政府の迅速で強硬な作戦をみればみるほど、今回のウイルス漏洩がただならぬ事態だと思えてくる。

第3次世界大戦はウイルス戦争 
この事件を正しく理解するために、第3次世界大戦を想定してみよう。こうした危険性は、アメリカを初めとする多くの国家が持ち合わせている。
その第1はアメリカとイラン。そしてイスラム対反イスラム、イスラムスンニ派とシーア派、イスラエルとパレスチナ、シリアとトルコなど、このうちの2者が戦争状態になると中東・アラブ全体が一気に火を噴いて、第3次世界大戦が始まる。これらの国々の中で細菌兵器を開発しているのがアメリカ、イラン、イスラエルなど数カ国。犠牲を払わずして勝利の道を探るとすると、交戦前の敵国に特効薬のない新型ウイルスをまき散らす作戦が一番だろう。また弱小国が大国に勝利するというシナリオも見えてくることから、今後はウイルス戦争が主流、という見方が極めて高くなる。こうした新たな戦争が間近かに迫っていることを知らされたのが、今回の新型肺炎事件ではないだろうか。
もしもウイルス戦争になれば、今回の例でも明らかなように日本への感染拡大は免れない。その時、日本政府はどういった措置に出るのか、また我々は、どうやって自衛してゆけばよいのかを真剣に考えてみなければならない。

新型コロナウイルス_アロー
次は政府はウイルステロを防げるか


新型コロナウイルス事件簿
Copyright (C) 2005/03/01-2020/08/10
BG SCIENCE CO.,LTD.